1995年、本格的に師について琵琶を習い始めてました。
時にまだ10代。
琵琶と出会ったのは更に遡り、それから2年前となります。
初めての出会いは地元の能楽堂での演奏。
尺八、箏、琵琶との共演でした。
そこで私は一目惚れ!
琵琶というよりは師に一目惚れしたのでありました。
類稀なる美貌と美声。
すっかり熱狂的なファンとなり、出るテレビ番組やらラジオをチェックし、音源(同時カセットテープ)を毎日の様に聴いては、歌の真似をして楽しんでおりました。…そんな中学生。どうでしょう?(笑)
それを見兼ねた周囲が、その先生に琵琶、習えば?と。
目からウロコ状態です。
まさか?思いもつかなかった、当時中学生。
公立高校に受かったらいいよ、と了承を得たのです。
がんばって受験勉強する…かと思いきや、確実に入れる高校を推薦狙いで目指す(笑)
推薦の方がひと足先に合格が確定するので、一刻も早く習いたかったのです。
そして晴れて、合格。
夢中になって琵琶を弾いていた3年間。
だから高校の記憶は、琵琶しかほとんど残っていないのです。
私の琵琶は今は亡き祖母が買ってくれました。
平成八年十一月
不識作
と書かれております。
私が弾くのは薩摩琵琶です。
レア写真(笑)
全く同じ琵琶です。
琵琶って最初はこんな色なんです。
時と共に色にも深みが増してきます。
現在のこの色になるまでには数年を要します。
あぁ、色が変わったなぁ〜と実感したのは10年位前でしょうか。
現在、芸歴20年。
長ーい、遠回りとスランプだったなぁ…と思います。
ただ、細々と辞めずに続けてきたことが唯一の救いだと感じます。
辞めちゃおうかな…とは思った事が不思議となかったんですよね。
好きな時に自由に続けていこう。
とそれは今でも思っているのだけれど、またそれが極めたい、本物になりたい!という思いが強くなってきたのを感じます。
有名になりたい訳でもない。
後世に琵琶を残したい、なんて尊大な思いもない。
ただ、やりたいから、ただその思いだけで、私は弾きます。
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